塩谷丸山目次
◆塩谷丸山について
北海道小樽市にある塩谷丸山(しおやまるやま)
札幌近郊で初心者でも日帰り登山を楽しめる人気の山です。
ハイイングコースとしても人気があります。
ひとりではもちろん、子供からご年配の方まで幅広く登山を楽しめるのも魅力です。
アクセスは札幌から車で1時間弱で到着します。
ここならファミリー登山にもいいですね。
山頂の標高は629mと初心者にも挑戦しやすい低山です。
冬には積もった雪の上を登る冬登山、山スキーを楽しまれる方もいるようです。
◆登山の準備
⚫︎装備
標高629mと初めての方にも楽しめる低山です。
スニーカーで登ることも可能ではありますが、
当日までの天候により道がぬかるむ事もあるので登山靴の準備はしておいた方が良さそうです。
服装について頂上まで直線的に登り続けるので暑くなりますが、山頂では肌寒く感じる事もあるので
脱ぎ着をして体温調節をしやすい服装で登山に臨みましょう。
山の天気は変わりやすいのでウィンドブレーカーがおすすめです。
⚫︎所要時間
登りは1時間30分~2時間程度。
降りは1時間~1時間30分程度。
それぞれのペースによって多少の差は出ますが、参考にしてみてください。
⚫︎天気
登山だけでなく絶景も楽しみたい方はぜひ天候のチェックを忘れずに。
できるだけ晴れている日を選んで登りましょう。
また前日までの天候により登山道のコンディションも変化してくるので気をつけましょう。
⚫︎その他
クマ出没の看板がある通り、クマよけの鈴など対策を忘れずに。
ゴミの持ち帰りなど基本を徹底して、みんなが安全に気持ちよく登山できるよう心掛けたいです。
夏には虫も多いので虫除け対策もあると良いです。
山頂でお昼を食べる場合にはメニューを決めて準備するのも楽しみの一つです。
それでは登山スタートです。
綺麗に整備されている一本道を進んでいくので、初心者でも安心して登ることができます。
前半は傾斜のなだらかな原生林や熊笹の生い茂る林道でハイキングをしているようです。
道中には倒木や岩で狭くなった所もありますが、そこも抜けてどんどんと前進していきます。
山頂に近づくにつれてゴツゴツとした大きな岩が多くなり、勾配もキツくなっていきます。
岩の道を登るときには気を引き締めながら慎重に登り進めていきます。
ここは下山時に注意が必要なポイントでもあります。
最後の急勾配を登り切り、林道を抜けると一気に視界が良くなり塩谷丸山の山頂も見えてきます。
頂上に到着です。
頂上には大きな錨(いかり)や剣が奉納されており、眺めの良い岩の上には祠があります。
かつて小樽近郊はニシン漁が盛んだった事もあり、海の安全や豊漁祈願のために祀られたものではないかと思われます。
ちなみに、山頂から見える余市湾にある余市漁港の端にはソーラン節発祥乃地の石碑があります。
ソーラン節はニシンの漁場の歌であり、昔から人々の暮らしと自然は密接に関係していたんだなと感じられます。
頂上から60mほど先に少し進むと岩場の見晴らし台があり360°のパノラマの絶景を堪能できます。
晴れている日の展望は最高です。
余市の街並みや余市湾を見渡せます。
その先には積丹半島があります。
積丹ブルーと言われるエメラルドブルーや深いブルーの海を見られるカムイ岬や島武意海岸、
夕陽に照らされたニシンが黄金に見えたと言われる黄金岬などがあります。
海だけではなく遠藤山や天狗山など連なる山々の先には積丹岳などが見えます。
天気がいい日には蝦夷富士とも言われる羊蹄山の山頂も見ることもできます。
また運が良ければ眼下に雲海を見る事もできます。
一面を白い雲に覆われた幻想的な景色は本当に雲の上にいるかのような絶景です。
◆塩谷丸山の見どころ
ここから塩谷丸山の見どころを紹介していきます。
塩谷丸山の見どころはなんと言っても頂上からの絶景!
ラストスパートのキツい急斜面を登りきった先には海と山の絶景を360°のパノラマで楽しむことが出来ます。
この頂上からの絶景を堪能することが出来るのは上まで登り切った人だけの特権です。
たくさん写真に撮って記録に残しておきたいですね。
山頂の先にある見晴らし台からは余市の市街地や余市湾、そこからずっと続いていく積丹半島の海を一望できます。
ウィスキーやワインなど生産地として道内外で有名な余市。
ニッカウィスキーの余市蒸留所は、事前にWebサイトからガイドツアーを予約することで製造工程やミュージアムの見学が出来ます。
積丹半島には積丹ブルーで有名なカムイ岬や島武意海岸、夕陽が綺麗な黄金岬など写真映えする観光スポットが数多く点在しています。
特に6月~8月の漁の時期には、近海でその日に水揚げされた採れたてのウニを贅沢に使ったウニ丼を食べられるお店も数多くあります。
頂上から見える山々の景色はとても力強く感じられ、その中の一つである塩谷丸山を登り切ったんだという達成感を味わえます。
天気が良く雲がかかっていなければ、山々の連なる稜線の上からちょこんと白く飛び出た羊蹄山の山頂を見る事もできます。
また天気が悪く雲のかかった日にも晴れの日とは一味違った景色が見られます。
頂上の下一面が真っ白な低い雲で覆われて山頂だけが海に浮かぶ島々のようにポツンと飛び出ている光景は、まさに絶景です。
緑の木々とブルーの海、そして雲の様子によって様々な景色を見せてくれる空。
綺麗な景色を視界いっぱいに堪能できます。
また四季を楽しみながら登山ができる山でもあります。
春は桜、夏には青々としげる木々の新緑、秋には紅葉を見ながら、冬は白一面の景色と海をバックに映える樹氷。
雪の無い季節には木々だけではなく高山植物も多く咲いているので野の花を観察しながら登るのも面白そうです。
登ることだけでなく目でも楽しめる登山道・ハイキングコースになっています。
塩谷丸山の魅力は小樽や札幌などの都市圏から近い低山で手軽に登れるという点だけではなく、
頂上までの四季折々を感じられる道中や頂上からしか見ることのできない海・山・空・街の景色。
そして下山した後にも塩谷や余市、積丹、小樽周辺にある観光スポットまで楽しめる。
五感で感じ、登山・絶景・食事と心もお腹もいっぱいに満足できるという所にあるのではないでしょうか。
◆塩谷丸山の周辺
⚫︎青の洞窟
塩谷丸山下山後にも小樽塩谷を楽しむことのできるおすすめスポットを2ヶ所紹介します。
イタリアや沖縄だけではありません!
「青の洞窟」が小樽にもあることをご存知でしたか?
山頂から見えた積丹ブルーの海を身近に感じることが出来ます。
ボートクルーズに乗って洞窟の中まで入ることが出来ます。
太陽の光に照らされ、山頂からの景色とはまた一味違った神秘的なブルーを楽しめます。
塩谷発着、小樽発着があるのでその後の予定に合わせて選べます。
午後出発のコースもあるので下山後に体力が余っていたらぜひ行ってみたいですね!
⚫︎塩谷食堂 海坊主’s
小樽といえば海鮮グルメ。
下山後に海を見ながら美味しいランチはいかがでしょうか。
塩谷丸山登山口駐車場から車で約8分で到着します。
雑誌にも取り上げられていた海鮮あんかけ焼きそばはヘラガニの半身が乗っており写真映え◎
そのほかにも浜ちゃんぽんやラーメン、見た目も豪華な海鮮丼もオススメです。
デザートには彩り鮮やかなオリジナルフルーツサンドがあります。
水曜日、木曜日は定休日です。
営業時間は11:00~15:00、ランチタイムのラストオーダーは14:30までなので
下山の時間を考えて訪れるのが良さそうです。
◆アクセス
塩谷丸山へのアクセスを紹介します。
⚫︎公共交通機関で向かう場合
最寄駅は小樽駅の一つ先にあるJR塩谷(しおや)駅。
札幌駅からJR快速エアポートと各停を乗り継いで50分、小樽駅からは各停で一駅10分でアクセスが可能です。
登山口には徒歩 20 分ほどで到着します。
登山口までの道は少し分かりにくいですが、道中の案内図に沿って歩けば迷いません。
⚫︎車で向かう場合
小樽駅から約20分。
札幌方面からは札樽自動車道を利用して1時間以内でアクセスが可能です。
高速道路を下りて1.5Kmほど進むと登山口手前にある「塩谷丸山登山口駐車場」に到着します。
土日祝日には多くの登山者が訪れ、駐車場が溢れてしまう事もあるそうです。
一本道の先には民家もあるのでくれぐれも近隣住民の迷惑にならないような配慮が必要です。
登山口には徒歩8分ほどで到着します。
駐車場近くに男女別の仮設トイレが設置されています。
これより先にはトイレはないのでここで用は済ませておきましょう。
登山口に到着すると緑色の木箱に入った入山届がありますので必ず記入して登山を始めます。
ここから山頂までは約2.8Kmあります。
熊出没注意の看板もあるので、クマ対策もしっかり準備をして塩谷丸山の登山を楽しみましょう!