旭展望台

旭展望台

旭展望台目次

旭展望台について

旭展望台は北海道小樽市にある展望台のひとつです。

小樽市を望む展望台には他に、毛無山展望所、天狗山展望台がありますが、最も小樽市街に近く最もアクセスのしやすい展望台が、この旭展望台です。


小樽市街地の西側に位置するため、夕焼けの時間帯には夕日に染まる小樽の街並みを眺める事ができるのが特徴です。

もちろん朝は朝日を正面に見ることもできる絶好のロケーションとなっています。

また、展望台周辺には総延長14kmを超える遊歩道が整備されています。

長いものから短いものまで18のコースが整備されているため、お散歩から本格的なトレッキングまで、気軽に自然と触れ合う事ができます。
整備されているとはいえ舗装路面ではないため必ず歩きやすい靴や格好で訪れましょう。


この遊歩道群は市街地から入ることもできるので、歩いて旭展望台や遊歩道内のいくつかのスポットにアクセスすることもできます。

小樽中心部からは、小樽市西陵中付近より9番の遊歩道へ入ることができます。

そのほか8番や6番、18番の遊歩道も市街地へ抜けることができるので、自分だけのルートで歩いてみてください。


小樽市としても観光スポットとして整備を進めているようで、近年でもリニューアルをされたり看板の修繕などをされているようです。
無料の駐車場も整備されており、車で訪問しても問題なく利用できるようになっています。
お手洗いの設備も整備されており、長距離のドライブやツーリングなどで立ち寄りやすいスポットとなっています。


この旭展望台は市街地に近いため周辺にもたくさんの観光スポットがあります。
例えば小樽市街地であればステンドグラス美術館や小樽運河、旧日本銀行小樽支店などがあります。

その周辺にはルタオや六花亭などもあり観光シーズンではとても多くの人で賑わっています。人混みに疲れた時にも車で旭展望台までは15分程度で訪れる事ができます。

また市街地以外にも、小樽水族館までも30分かからないほどの距離であったり、朝里川温泉からも30分程度といつでも思いだったタイミングで小樽の景色を楽しむことができます
特に小樽水族館は営業時間が17時までという事で、夕食前に立ち寄ってみたり夕食後に宿へ戻る前に立ち寄ると夕焼けや夜景が望めそうです。

展望台は24時間入ることができます

例えば旅行の最終日の朝に朝日を見て帰途についたり、最終夜に夜景を観たり、上記の小樽水族館のような主要な観光スポットやお店が営業終了後に来てみるのも素敵な体験になるのではないでしょうか。


訪れる際の注意点として、夏の虫と冬の積雪があります。
自然あふれる環境にあるという事で、夏期は蜂に注意と小樽市から注意喚起がされています。
冬期に関しては積雪の状況によって閉鎖されます。
近隣にスキー場も整備されているほど積雪するのでご注意ください。


実際に、SNSなどではさまざまな観光スポットを訪れるのと同時に来られている方が多く見受けられます。
小樽市内の観光はもちろんですが、100km以上離れた北海道の代表的な温泉地である登別温泉や、室蘭を訪れた方もいらっしゃっているようです。
北海道の観光は距離と移動時間に注意!!ですが、思い切ってロングドライブやのんびり列車旅をしてみるのもとても楽しいです。

ロングドライブは高速道路を走るのも気持ち良く入れますが、もし道南方面から来られる方がいらっしゃいましたら、ぜひ国道を走ってみてください。

このエリアにはとても景色が綺麗な場所も多く、本州から来られた方は目を奪われる瞬間が多くあると思います。
その中でも羊蹄山とその付近はぜひとも立ち寄っていただきたいです。

夏には青々とした羊蹄山と草木が眩しく、初秋にはカラフルなコスモスを目にする瞬間があります。

数々のユニークな道の駅もとてもおすすめです。
いくつか紹介をさせてください。

函館方面からは国道5号線がお勧めです

この国道5号線で小樽方面に向かうといくつかの道の駅を通過できますが、その中でもニセコ町の「ニセコビュープラザ」がお勧めです。羊蹄山の麓であり最高のロケーションですが、テイクアウトでさまざまなグルメも楽しめる道の駅です。

おすすめはエフエフというお店のホットドックですが、ソフトクリームやチーズタルトなどの乳製品を扱っているお店や、新鮮な野菜のスープを楽しめるお店もあります。
混雑していることも多い道の駅ですが、もしタイミングよく入れましたらぜひ立ち寄ってみてください。

室蘭、伊達方面からは国道230号線でのアクセスがお勧めです。
こちらもいくつかの道の駅を経由しますが、洞爺湖町の「道の駅とうや湖」がお勧めです。
まず「道の駅とうや湖」は文字通り洞爺湖の至近にある道の駅です。
併設されている展望台では洞爺湖の特徴である大島(洞爺湖中島)も見ることができます。
また初秋にはコスモス畑も見ることができます
北海道の大自然を感じられる道の駅ですので、こちらも立ち寄ってみてください。

旭展望台夜景

旭展望台夜景

北海道の夜景といえば函館や札幌の藻岩山が有名です。

小樽にも天狗山という有名な夜景スポットがありますが、旭展望台も負けてはいません。

残念ながら天狗山のようにロープウェイなどが整備されているわけではないのですが、上記のように素晴らしいロケーションによって、知る人ぞ知る夜景スポットになっています。

地元の方からはよく知られたスポットで、夜のドライブスポットにもなっていますが、夜間に夜景を見に訪れる方は多くないようです。
そのため、人気スポットよりも人混みが無い環境が好きな方にはもってこいのスポットになっています。
特に北海道のハイシーズンである夏の期間中の金曜夜や土曜夜などには旭展望台もお勧めします

小樽市の西側から東方面を見渡せるため石狩湾を挟んで石狩市や札幌市方面まで見通すことができます。
日中は海の深い青色と同化をしていますが、夜景の時間帯になると札幌方面の市街地も綺麗に眺めることができます
残念ながら札幌駅など中心地を見ることができませんが、光の地平線が石狩湾を浮かび上がらせてくれます。
地図を見ながらどこまで見えているか探してみるのもとても面白いです。

実際にどのように見えるか気になったらネット検索やInstagramで検索をすると、多くの旭展望台の夜景を見ることができます
梅雨のない北海道は雨の確率も少ないため、旅行プランにも入れやすいのではないでしょうか。

展望台には平らな手すりもあるため、ナイトモードや長時間露光ができるカメラやスマートフォンをお持ちの方は気軽に撮影することもできます。

また周辺に照明も少ないため星空撮影にもぴったりのスポットです。
もちろん市街地の光はあるため、市街地と星空を一緒に撮影したい場合は、光害カットフィルターやハーフNDフィルターなど、明るさを抑えられるフィルター類を使われることをお勧めします。
北の空を写すため、月の影響が少ないのも嬉しいですね。

オレンジの電灯も多い小樽の夜景、楽しんでみてください。

旭展望台見どころ

旭展望台周辺遊歩道マップ

この旭展望台の見どころは、上記の夜景に加え、歴史を感じられる遊歩道とアニメ作品にも登場する展望台自体でしょう。

遊歩道沿いには、小樽で幼少期、少年期を過ごした 小説「蟹工船」の作者として有名な小林多喜二氏の文学碑や、
"逆境の歌人"として有名な小田觀螢氏の歌碑が建てられています。

また展望台の駐車場には医学博士安達與五郎氏の鏡像と、樺太記念碑が建てられています。

まず、小林多喜二氏は説明不要な偉人ですよね。
蟹工船といえば、実際の蟹工船よりも小説作品を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
そんな小林多喜二氏の文学碑は遊歩道 13番沿い、展望台駐車場のすぐそばにあります。
本を開いたような大きな石像に、人の頭部を模した石像が入っており人によっては不気味と感じられることもありそうです。
碑の隣には説明看板が設置されており、この石碑への想いや説明を読むことができます。

小田觀螢(おだ かんけい)氏は岩手県の出身ですが、北海道歌壇の功労者で小樽最古の和歌の結社「小樽興風会」に所属されていたこともあり、歌碑が設置されているようです。
"逆境の歌人”と呼ばれているのは、二度も妻を亡くしながら歌を詠み続けたことからだそうです。
他にも北海道の富良野市や生まれた岩手県の現在の久慈市にも歌碑が建てられているようです。
実際に詠まれた歌を調べてみると北海道の地名も出てきており、詳しくない方でも北海道歌壇の功労者だと感じられそうです。

そんな歴史を感じされてくれる旭展望台とその周辺ですが、近年ではアニメやゲームの舞台としても登場しています。漫画原作で2002年にテレビアニメ化された「最終兵器彼女」では作品中で何度も登場しており、聖地としてファンの皆さんが多く訪れるスポットになっています。また、パソコンゲーム「星空のメモリア」でも舞台となっており、作中では夜中に登場した事もあり真夜中に訪れるファンの方もいらっしゃるようです。

旭展望最寄り駅

そんな旭展望台へは、JR北海道 函館本線の小樽駅が最もアクセスのしやすい最寄駅となります。
小樽駅へは札幌駅から快速エアポートで50分程度です。(¥750)
新千歳空港からは同じく快速エアポートで1時間10分程度です。(¥1,910)
ちなみに新千歳空港駅から出発している快速エアポートは、1時間に2本程度のみ小樽行となっています。

その他の列車は札幌止まりとなっていますのでご注意ください。

函館方面からは特急北斗に乗車し、室蘭本線、千歳線経由で札幌駅へ向かい、その後小樽駅へ向かうのが最速です。
一見路線図では函館本線1本でアクセスできるように見えますが、長万部駅から小樽方面への列車は日に4本しかなく乗り継ぎも難しいため、札幌経由のアクセスとなります。
時間帯によっては列車だけではなく、函館空港から新千歳空港までANA便を利用する方が便利な場合もあります。

ちなみに、スキーで有名なニセコ駅からは直接函館本線経由で訪れるのが最速なことが多くなっています

上記は小樽駅までのアクセスで各地からの鉄道での最速のアクセス方法の例をご紹介しましたが、北海道内では高速バスも多く走っており、特に函館方面からは高速バスを利用した方が早いタイミングもあります。
なるべく効率よく多くのスポットを回られたい方は、高速バスなどのバスもご検討ください。

小樽駅から旭展望台へはバスがないので、徒歩もしくは車orタクシーでのアクセスになります。

徒歩の場合は小樽駅から上記 小樽市西陵中学校まで約20分、そこから遊歩道でのアクセスになります。
Googleマップで直接ルート検索をすると、車道経由となり50分ほどかかります。
夏期の虫が苦手な方はあえてこちらを選択してみても良いかもしれません。

途中までバスを利用される際は、バス「小樽商大線」の「商業高校前」バス停をご利用ください。
所要時間は約15分です。

車でのアクセスは小樽駅から10分程度となります。
旭展望台へ向かう山道の交差点には「旭展望台」の案内看板も設置されているので見落とすことは少ないと思います。
急な坂道となっておりますので冬期はご注意ください。

心霊

旭展望台

最後になりますが、小樽の隠れた観光スポットのこの旭展望台は心霊スポットとも言われています。
Googleなどで検索すると検索候補に”心霊”の文言が表示されます。
実際に心霊写真などが撮影されているわけではなさそうですが、小樽市内では多くの心霊スポットが噂されており、その中の一箇所としてさまざまなWebサイトなどで取り上げられています。


ただ実際に夜間に訪れた方のSNS投稿などをみるとそういった兆候などはないようです。
(もちろん霊感が強い人などは感じられるかもしれませんが…)
むしろ先に紹介した小林多喜二氏の文学碑が、石碑の中に生首のように顔があるのでそちらの方がよっぽど怖いです。
もしかしたら、そういった事から肝試しなどに使われて噂が始まったかもしれませんね。

少しネットを調べてみると、西陵中学校敷地内での首吊り事件があり、その心霊現象があると出てきました
旭展望台ではないですが、最も至近で麓にある中学校なのでもしかしたら関連性があるかもしれません。

また市内の峠道の毛無峠でも白い服を着た女性の霊の目撃情報があるようです。
全国的に白い服を着た女性の心霊目撃は多くあり、旭展望台よりも見られる可能性は高いかもしれせん。

他にも朝里病院や朝里川温泉などで多くの情報が出てきます。
筆者は霊感がないので感じることができませんが、心霊に興味を持っている方々にはとても小樽市は興味深い土地のようです

仲の良いグループなどで旭展望台で肝試しなどしてみても面白いですね。
アクセスも良く夜景も楽しめるため、肝試しと言わずに連れ出すことが簡単にできそうです。

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